サザンテラス加納 - Southern Terrace Kanou
河野俊郎酒店 ~Bridge~地域の架け橋
加納の道の駅のような存在、河野俊郎酒店。
創業91年を迎える老舗は、令和元年の節目にお店をリニューアル。
新店舗の1周年の節目にインタビューをしてきました。
当代の店主河野俊郎さん自らが全国を回り歩き、38箇所の酒蔵から仕入れ、
600種類を超える日本酒や焼酎の銘柄を扱う店内。
お客様との会話から、お客様が求める好みの味わいや料理との相性、シチュエーションに合わせて
ピッタリの商品をご紹介してくれます。
お店には、「おばあちゃんの顔が見たくてお店に来た」というお客様もいるという
当代のお母様で86歳になる人気者のおばあちゃんや、
店内で熱心にお客様のお話に耳を傾ける、当代のご長男景介さんの姿も。
専門店でありながら、どこかアットホームで安心感のある雰囲気が店内に溢れています。
「小売業とは、作り手の生き様をお客様にお伝えすること」
仕入れ先である酒蔵にとって、生産するお酒は自分の子供のように大切なものなのだとか。
毎年、より良い味わいを追い求めていく、根気のいるモノづくり。
その中で産み出される、大切な1本をお客様にご紹介する橋渡し的な存在となる河野俊郎酒店。
お店の中でひと際女性のお客様が目立つコーナーが、併設の河野文菓堂。
酒店がプロデュースする酒まんじゅうは、地域の方々から大人気のようです。
明るい女性スタッフの方々が、目の前で出来上がるお菓子を販売しています。
美味しい日本酒をふんだんに使った、風味豊かな味わいが特徴で、月替わりで違う銘柄のお酒を使うこだわりよう。
使った銘柄の酒蔵に、仕上がった酒まんじゅうを送るなど、お酒の作り手への敬意ある取り組みにも驚かされました。
吹き抜けの高天井が素敵な2階のカフェは、イベントスペースとしてどなたでもレンタルできます。
酒屋さんの小売業の枠にとらわれず、地域の方々の交流の場として、文化や芸術の取り組みの発信の場として、
オープンな場を提供しています。
広いスペースの一角に設置してあるピアノは、少しでも五感で感じて欲しいとの想いで置いてあるので遠慮なく弾いて欲しいとのこと。
世界中で橋などの建設に携わる夢を抱いて大学に進学した、当代の河野俊郎さん。
夢の道半ば、先代の急逝により跡を継いでからしばらく葛藤の日々を過ごす中、
店主を盛り立てていってくれたのは、地域の皆様だったそうです。
41年の月日が経った今、ご自身が酒蔵とお客様、地域の人と人、先代から次世代への架け橋となって輝いています。
地域の皆様への恩返しとしての取り組みなど、
9年後の100周年を前に、ここではご紹介しきれない沢山のお話をお聞かせいただきました。